ふわり。と、緩やかな風は部屋のカーテンを揺らしながらそよそよと通り過ぎていく。
風が運ぶ、穏やかな日常の空気。
それは数え切れない戦いの末に流された血の中で、人々が求めた在るべき世界の姿。
───それは、一人の少年の願いによって生み出された日々。
けれどその真実を知る者は、ほんのひとすくいの者達だけ。
あの日から、数カ月の時が流れた。
人々は今も憎んでいるのだろうか。
真っ白な皇衣に身を包んだ、漆黒の髪と、紫水晶の美しい瞳を持った王を────……
バタン。
風達がカーテンと共にワルツを踊る。
静寂に包まれていた部屋の空気を掻き消すように、賑やかな音を立てて部屋の主──紅月カレンが戻る。
「────あら?窓……開けっ放しだったのね。」
部屋に入るなり、自室の窓が開いているのを見て、そういえば今朝は寝坊して慌てて出て行ったっけ…と、今朝の自分の様子を思い出し自嘲気味に笑うカレン。
その姿は、日本が『エリア11』と呼ばれていた頃とほとんど変わってはいない。
窓を閉めようと、カレンは部屋の奥へと足を進めるが、部屋の壁に貼られた写真に目が吸い寄せられ思わず足が止まる。
そこに貼られているのはかつてアッシュフォード学園の生徒会で活動していた頃の、仲間達の懐かしい写真。
そのいくつかの写真の中央にあるのは、クラスメイトであり、そして同時にあの頃の自分にとって、希望そのものだった少年……
ルルーシュ・ランペルージの写真が貼られている。
今はもういない、彼女にとってとても大きく、とても大切な存在。
「───ただいま…ルルーシュ。」
カレンはほんの一瞬、無言で写真を見つめると、穏やかな微笑みを浮かべていつも通り、変わらない笑顔を浮かべるルルーシュに声をかけた。
写真の中に映る彼の笑顔を見ていると、今にも「おかえり」という声がどこからか聞こえてきそうな気がしてしまう。
けれど、彼はもう、この世界の何処にもいない……
意地悪な笑みを浮かべて自分をからかうことも、自信に満ちた声で笑う事も、もう…ありはしない。
「────もう…あなたの声を聞くことはできないのね……」
カレンの視界に映るルルーシュの顔が、ぐにゃりと歪んだような気がした。
ピシャッ
思わず涙ぐみそうになる自身の弱さを叱咤するように、カレンは両手で自分の頬を叩く。
泣かない。
絶対に泣かない。
私はあなたが選んだ道を受け入れなきゃいけないんだから。
「あなたが、その命と引き換えに守った私との約束を…決して否定したりなんてしない……」
"────あなたには、私達に夢を見せた責任があるでしょう?最後まで騙してよ…夢を見せてよ…!!"
あの日、ルルーシュに投げつけた言葉。
私の言葉通り、ルルーシュは最期まで私たちを───世界を、騙した。
優しく、哀しい嘘で。
そして護った。
人々の希望の象徴……
"ゼロ"を───……
「世界中の憎しみを背負っていくなんて…本当に、"正義の味方"になっちゃったわね……」
言いながら、カレンはくすりと笑った。
カレン自身は、心からの笑顔で笑ったつもりだった。
けれど、他者から見ればその笑顔は泣き笑いのような、哀しい笑顔。
ルルーシュを失う覚悟なんて、出来ていたつもりだったのに。
こうしてほんの少し色を失くした日々を歩くうちに、時々どうしようもない想いの波が心を揺らしていく。
そして今頃になって気付く。
あぁ……
私はこんなにもあなたの事を────……
───聞こえるのは、遠くに響く賑やかな街の喧騒。
それすらもひどくもやがかかったように曖昧で、まるで夢の中のようだった。
いや。
確かに夢の中だったのかもしれない。
あれからどれくらい経ったのだろう……
ルルーシュの写真を見つめたまま、ベッドに寝転んで眠ってしまっていたようだ。
閉じられた瞼に光が届かないところをみると、もしかしたらもう日はとうに落ちているのかもしれない。
そういえば空気もさっきよりずいぶん冷たい。
早く起きなきゃ……
そうは思うのだけれど、なぜか瞼は開かない。
体はまだ夢の淵をさまよったままなのだろうか。
と、それまで動きのなかった空気が、ふわり、とそよいだような気がした。
「──────こんな季節に窓を開けたままで眠るなんて……風邪でもひいたらどうするんだ?」
唐突に聞こえた、懐かしい声。
その声が合図のように、カレンはぱちりと目を開く。
雲間から覗く月明りが照らす部屋。
淡い闇の中をふわふわと白い何かが舞っている。
目覚めたばかりで焦点の合わない瞳が最初に見たのはそれだった。
(……雪……?)
その正体が解ったとき、同時にカレンの瞳はその更に奥にある存在を捉らえていた。
白い…
白い雪がふわふわと舞散る中に。
彼が、居た。
見間違うはずもない、この世界で誰よりも会いたかった人。
もう二度と。
会えないはずの人……。
「ルル……シュ……」
カレンが無意識に呼んだその名前は、あまりにもか細く弱々しい。
その声は誰に届く事も無く、コトリと音を立てて床に落ちたような気さえした。
雪が舞散る中に、ルルーシュは立っている。
その瞳は外と内とを繋ぐ窓へと向けたまま。
あの日と同じ。
カレンがルルーシュを永遠に失った日と同じ。
舞い散る雪と同じ、真っ白な衣裳に身を包んで………
───これは……
夢……?
それとも、月明かりと雪の乱反射が生み出した幻なの……?
カレンはその体をぴくりとも動かす事なく、じっとルルーシュの幻影を見つめる。
なぜだか、もし自分が動いてしまったら…
この部屋の時は再び動き出し、儚い幻はその存在がそこに在った面影さえも残す事なく消えていってしまうような気がして恐かったから。
呼吸する事すらも、今のカレンには恐かった。
幻影…
夢想…
たとえそれが何であるのだとしても。
それでもルルーシュがそこに"居る"……
それが。
それだけが。
今のカレンの全てなのだから。
ヒュウ……ッ
静かな静寂に包まれた室内を、再び肌を刺すような冷たい風が吹き抜ける。
真っ白な雪達は一斉に舞踊り、カレンの視界を白く染め上げようとするが、カレンはわずかな視界の隙間から、それを見る。
月明りに立ちすくんでいたルルーシュは、一歩。また一歩と、風を誘い込む開け放たれた窓に向かって近付いていく────…
月と雪が視せる幻。
今、この空間にのみ存在を許された幻影。
もしも今、その窓を閉じてしまったら─────
「────ダメ…ッ!!」
反射的に短く叫んだ後、カレンは声を出してしまった事に気付き、慌てて自らの口を両手で塞いだ。
しかし、恐る恐る視線を上げたカレンの目には、まだルルーシュの姿はあった。
たださっきと変わっているのは、ルルーシュの瞳が見つめているのは開け放たれた窓ではなく、カレンであるという事だけ……
「────……」
逆光で……
うまく顔が見えない。
ルルーシュは今、一体どんな顔をしているのだろう。
どんな瞳で、私を見ているのだろう。
どんな………
どんな─────……
コツ…
気付いたときには、カレンは立ち上がり、ルルーシュをしっかりと見つめていた。
そして震える唇で、問い掛ける。
「……そっちに……行っても…いい……?」
ほんの僅かな空白の後に聞こえてきたのは、「ああ。」という、短い相槌。
それを合図に、カレンは静かにルルーシュへと歩みを進める。
見慣れた自分の部屋。
ましてや床の上をただ歩くだけなのに。
それなのに、カレンはまるで、空中で綱渡りをしているかのようにおぼつかない足取りでゆっくり、ゆっくりとルルーシュに近付いていく。
その目は真っ直ぐ前だけを───ルルーシュだけを見つめたまま。
コツ…
ルルーシュの前まで辿り着いたカレンを、ルルーシュは何も言わずにじっと見つめる。
カレンもまた、無言だった。
云いたい事ならたくさんあったはずだった。
言葉では言い切れないぐらい、たくさん。
たくさんあったはずだった。
なのに、こんな時に溢れるのは伝えたかった言葉ではなく、涙だった。
次々と滲む涙に、ルルーシュの姿はゆらゆらと歪み、まるで水面に映る影のように頼りなく揺れている。
触れたら、水面の影はかき消えてしまうかもしれない。
それでも、カレンは自らの手をその影に向かって伸ばす。
「………かないで……」
カレンの指先はルルーシュへと辿り着き、その袖を小さく掴む。
「……いかないで……っ」
やっとの思いで口にした言葉。
その言葉に誘われるように、大粒の涙が一粒。
月明りにきらきらと輝きながら、闇の中に落ちていく。
ゆらゆらと揺れ続けるルルーシュの影が、ほんの少し、哀しく笑ったような気がした。
「………すまない…」
そう呟くと、ルルーシュは涙に濡れたカレンの頬を自らの胸に押し付けるように、けれど優しく、そのか細い体を抱きしめる。
「────けれどこれが…俺が選んだ答えなんだ……」
解ってる。
「俺の……生き方だったんだ……」
解ってる……!!
今更こんな事を言っても、どうしようもない。
私はあなたを失う覚悟を決めた。
あなたは世界を壊す覚悟を決めた。
それがあの時の私たちが、それぞれに選んだ答え。
だけど…
だけど私は。
「私は……あなたと一緒に生きたかった────……!!!」
ずっと、偽り続けた気持ち。
ルルーシュが世界を騙したように、カレンもまた、騙していた。
自分自身を……
ずっと、ずっと───…
「私…まだあなたに言ってない事がたくさん…たくさんあるのよ…!!一日なんかじゃとても足りないくらい…何日も、何年もかけて、あなたに言いたい事が……!!」
「……あぁ…」
「言葉だけじゃない…」
なにも特別なものが欲しかったんじゃない。
ただただ、当たり前で退屈で…
だけど穏やかな。
そんな毎日を望んだだけだった。
そのために。
そんな日々を取り戻すために戦った。
その日々を一緒に歩きたかったのは……
一緒に生きたかったのは他の誰でもない、今目の前に居るこの人物だったのに─────・・・・・・
「私は…あなたと────・・・・・・ッ!!!」
訴えかけるようにルルーシュを見つめるカレンの瞳には、今にも零れ落ちそうな程の涙が浮かんでいる。
そんなカレンをなだめるように頭を撫でながら、ルルーシュは呟く。
「カレン…良いんだ。」
それはどこまでも優しく
そして 温かい 声
「───もう……我慢しなくても…良いんだ」
「……何を…っ?私は…我慢なんか……っ!!」
なお強気にルルーシュに言葉を返そうとするカレン。
しかしルルーシュは悲しみとも謝罪ともつかない、切な気な笑顔のままでぽつり。と言う。
「……もう……泣いていいんだ……」
「─────・・・・・・・・・ッ」
まるでルルーシュの声が合図だったかのように、カレンの瞳からポロポロと涙の雫が落ちる。
ずっと
泣いたりなんてしなかった。
ルルーシュを失った瞬間からずっと。
泣いたりなんかしちゃいけないんだと、必死で自分に言い聞かせて来た。
ルルーシュが命懸けで護った世界を、哀しい色にだけは染めたくなかったから。
ルルーシュが命と引き換えに創りあげた世界を、優しい色で染めたかったから。
だから決して泣いたりなんてしなかった。
だからずっと……
涙を我慢し続けて来た。
だけど本当は……
本当は
思い切り、泣きたかった
あなたの元へ声が届くくらい、大きな声で叫びたかった────・・・・・・
「………ぅ……っ……あああぁぁぁぁああぁぁあ……!!!」
静かな夜に響く、カレンの鳴咽。
まるで子供のように
喉が裂けるほどに
力の限り 泣いた
それはカレンがルルーシュを失ってから、初めて流した涙。
誰にも言わなかった。
誰にも云えなかった。
だって、本当に云いたい言葉を伝えたかった人はもう……
何処にもいなかったから………
「カレン…すまない……あの日…シンジュクで会わなければ…俺が黒の騎士団を…設立しなければお前にこんな思いは─────」
「そんな事を言わないで!」
「…しかし……」
「私はあなたに会えた事も、あなたと生きた日々も、後悔なんてしてないわ!!」
カレンは、無意識のうちに自分を包み込むようにして抱き締めているルルーシュの背中に手を回し、その服を強く、強く握り締めていた。
どれだけこの腕の温もりを求めただろうか。
永遠に届く事はないのだと思っていた。
その腕の中にやっと届いた。
やっと云える……
あの日…云えなかった言葉を。
「愛してる……私は、ずっとあなたを愛してる────……!!!」
あの日。
私からあなたへキスをしたあの日。
もしもあなたが私を必要としてくれたなら、伝えようと決めていた言葉。
そしてとうとう…
云えなかった言葉。
「どんな結末でも…私は、あなたに出逢えて良かった。」
後悔なんて、あるはずがない。
「あなたを愛して、幸せだったわ────・・・・・・」
「─────カレン……」
まだほんの少しだけ瞳を涙に潤ませながら、ルルーシュをじっと見つめて言葉を紡ぐカレンの表情は……
とても、優しく穏やかな、これまでルルーシュが見た彼女の笑顔の中で最高の笑顔だった。
「────ありがとう………」
ルルーシュの言葉に、満足そうに笑うカレン。
そんなカレンを僅かな間愛おしそうに見つめ、ルルーシュは再び言葉を紡いだ。
「────待ってる…」
「え…?」
「お前が俺の元へ来るまで、どれだけでもずっと、ずっと待ってる。」
言いながらルルーシュは、カレンの手に自分の手を重ねて強く握り締める。
「だから、お前はこの世界で生きろ。」
「…ルルーシュ……」
「俺の分まで、明日を、生きろ…カレン」
ルルーシュもカレンも…きっと、ずっと過去に捕われ生きてきた。
けれどもう目の前には明日へ続く道がある。
過去への憎しみも後悔も、総ては消えたのだ。
此処にあるのは未来という名の希望だけ。
それはルルーシュが世界に遺したもの。
ルルーシュがかけた…最後の、そして最大のギアス……
「幸せになれ…カレン」
ふわりと、まるで羽根が舞うように優しく、カレンの唇にルルーシュの唇が触れた。
それは二人だけのささやかな誓い。
いつかまた、巡り逢うための誓い。
「────愛してくれて……ありがとう───・・・・・・」
ルルーシュの言葉に瞳を開くカレン。
そこに見えたのはゼロでも無く、ましてや世界を支配した皇帝でもない。
仮面で飾られた偽りの姿などどこにもない
"ルルーシュ"という、一人の少年の、心からの笑顔が見えた。
そしてそれが、カレンが見たルルーシュの最後の笑顔。
目が覚めれば、いつもの朝。
窓に目をやると、それはいつもと同じように固く閉じられ、鍵もしっかりとかけられている。
「……夢……よね…?」
ほんの少しだけ胸の奥に寂しさを感じながら自嘲気味に笑い、カレンはもぞもぞとベッドから起きる。
紅蓮弐式のキーが置かれている机の前に足を運んだカレンだったが、その紅蓮のキーより先に彼女の目に入ったのは………
机の上に僅かに残る雪。
ほとんどは朝日に照らされ水へと変わっているが、一部だけ溶けずに残っている。
窓は……
確かに開いていたのだ。
僅かな雪が溶けずに残るくらい、ほんの少し前まで。
「────のんびりしていると遅刻してしまうぞ。カレン。」
「え……」
声に振り向くと、そこにはいつもと変わらず笑顔を向けるルルーシュの写真。
けれど、いつもよりもその笑顔が優しく見えるのは気のせいだろうか?
「……気のせいじゃ…ないわよね…」
ルルーシュの笑顔に応えるように笑うと、カレンは紅蓮のキーを首にかけ、身支度を調え扉に手をかける。
そして、もう一度部屋の中に目をやると、彼女らしい無邪気な笑顔でこう言った。
「行ってきます、ルルーシュ。」
パタン、と。
小さな音を立てて扉が閉まる。
「───あぁ、行っておいで……カレン。」
雲間から朝日が部屋の中を照らしたほんの一瞬。
そこに白い皇衣に身を包んだ少年の姿が浮かんだように見えたが、それはすぐに光の中にすっと溶けて消えた……
ねぇルルーシュ。
あなたが最期に願った未来で、私はこれからも生きるわ。
あなたのいない世界で…
私は生きるわ……
いつかあなたにもう一度、胸を張って逢えるように──────・・・・・・
そうしたら、今度こそあなたは言ってくれるんでしょう…?
"愛してる"って………
END.
~あとがき~
最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとうございましたm(_ _*)m
これはギアスR2最終話を見てすぐに思いついた、その後のエピソードです。
勢いですぐに大体の流れは書き上げていたのですが、最後をどう終わらせるか決まらずずっと書き上げられずにいたのですが、『コードギアスコンプリートザベスト』の書き下ろしショートストーリーでカレンが『嘘でも良いから愛してると言ってくれたら私は───』と言っているのを見て、ラストが浮かんで来ました。
ゼロ・レクイエムを見届けたカレンが必死に涙を堪えながら『あれはゼロです!』と言っていた姿を見て、『あぁ、この子はきっと、絶対泣かないんだろうな...』と感じて、泣きたいのに泣けないのはあまりに辛い。
だからカレンにちゃんと泣かせてあげたくて生まれたお話です。
ナナリーやスザクはまだ悲しみを共有する相手はいますが、カレンには誰もいないので...
きっとルルーシュもカレンの事心配だろうなとか色々考えていたらこんなお話に...(´;∧;`)
そして、R2最終話の後にルルカレ繋がりで仲良くして頂いているKUREさんが数十年後のエピソードを小説で書いて下さり、内容がカレンをルルーシュが迎えに来る、というものだったんですよ。
すれ違いのままに別れてしまった二人ですが、いつかまた会える。
それならカレンにはそれまでルルーシュの分まで幸せに生きて欲しいなと思いこのお話が完成しました。
なんだかもう二人に思いを馳せながら書いていたら小説書きながら泣きそうになりました...(つ△T;)
ルルカレは永遠だと思います!!
ちなみにこの小説を書きながら聴いていた曲達を、一部歌詞を抜粋しながらご紹介します(^ω^*)
どの曲もとても素敵な曲ばかりなのでもし機会がありましたら聴いてみて下さい♪
■HEVEN/浜崎あゆみ
『私たちは探し合って時に自分を見失って
やがて見つけ合ったのなら
どんな結末が待っていても
運命と呼ぶ以外 他には無い』
『傍にいて愛する人
時を越えて 形を変えて
二人未だ見ぬ 未来が此処に
ねぇこんなにも残ってるから
信じて愛する人
私の中で君は生きる
だからこれから先もずっと
さよならなんて言わない
あの日きっと二人は愛に触れた』
■Dearest/浜崎あゆみ
『あぁいつか永遠の眠りにつく日まで
どうかその笑顔が絶え間なく在るように...
あぁ出逢ったあの頃は
全てが不器用で遠回りしたけど辿り着いたんだね』
■白い闇/T.M.Revolution
『いくつもの罪を抱えたまま 同じ手で君に触れよう
このまま二人溶けてしまえば 宛もなく流されてゆく』
『 最期の季節閉じ込めてゆく 永遠は雪のように』
■泣けない夜も 泣かない朝も/GARNET CROW
『泣けない夜も 泣かない朝も
幻と気付かず夢を見れたら
また落ちてゆく眠りの中でなんとなく生きれるって気にさせる
儚き願い 哀しき祈り
もどかしさ抱えて悩んでるくらいが
色褪せていく 時の終わりに
僕たちは生きてるって気にさせる
終わるからこそ 愛しく...』
■未完成な音色/GARNET CROW
『見つめ合う事許されず
この闇を抜け出す事
二人には重すぎた罪を越える事は出来なくて
信じ合うには幼く強く望むには足りない
密やかに務めを果たすように
この世界を去りました』
■雪幻-winter dust-/T.M.R-e
『舞い落ちる雪は静かに
時は二人を止めもせずに
降り注ぐ想いは雪に紛れて
消えていかないで
熱は今も繰り返し呼んでいるよ 君が解いた絆を
立ちすくむ愛は空に向けて確かめた手のひらのように』
■togther when/浜崎あゆみ
『ありがとうと云いたかった
ありがとうと云えなかった
だってそれじゃ
まるで永遠のさよならみたいで哀し過ぎるから
愛してると云いたかった 愛してると云えなかった
だけどそれは僕の最大の嘘であり真実だったような気がする
いつかまた僕は僕に生まれ変わっても
君を探す旅に出るから』
■Destined for.../T.M.Revolution
『繰り返し降る口づけを夢だと言い聞かせた
届かない君が許した幻のような愛を』
『繋ぐのは温もり 震えている 時が奪い去っても
出逢わなければならない人にきっともう逢ったんだから』
■Marionette Fantasia/GARNET CROW
『真夜中にta ra ra 望む声が胸を裂いた』
『涙の滴が伝う手の中でほら温もり吹き返す 予言の時が訪れる』
『優しい音色に眩い光
心の中に秘められた愛しい人は目の前で笑う 確かなMarionette Fantasia
僕らの世界夢虚ろなユートピア
固い殻が割れたら世界は不意に流れ出す』
■momentum/浜崎あゆみ
『白い雪に独りで 凍えそうな夜でも
白い雪に二人の手が届くその日まで
君を愛してるのは僕の最後の永遠
君に出逢えた事は
僕の最後の勇気』
■君を飾る花を咲かそう/GARNET CROW
『旅立つ君に僕が出来る事
何も無いけれど強く生きるよ
優しい君が躊躇わずにいけるように
最後の雨が虹に変わるよ』
■No way to say /浜崎あゆみ
『いくつになっても相変わらずな私は今でも臆病で
強がる事ばかり覚えてゆく
伝えたい想いは溢れるのに
ねぇうまく言葉にならない
あなたに出逢えていなければこんな
もどかしい痛みさえも知らなかったね』
■Rusty Rail/GARNET CROW
『今はもうレールだけの
この線路をずっと辿りゆけば
あなたの住む煌びやかな街角へと辿り着くのでしょうか
錆びてゆくよたった一つの君へ続くはずのレール
名前も知らぬ駅でもいい
この躰を運んで欲しい
今も立ってるこの場所から』
■Continued Story/Hitomi
■ONE MORE CHANCE /小清水亜美
■まぼろし/GARNET CROW
■last resort/T.M.Revolution
2009.01.28. 風月夜 紫音